★ニクニック②おにぎり
こども食堂に到着。
参加者は小学2年生の女子6名。運営の大学生10名ほどでした。
親子連れは私だけ。場の雰囲気、というかそもそもこの集まりの趣旨を理解できておらず、冷や汗が止まりません。
さのかちゃんは名札を着けて着席。
何やらさのかちゃんも様子がおかしく、モジモジし始めました。気分がすぐれません。
皆でニクニック用おにぎりを作りますが、一人でつまみ食い。
私「おにぎり作る?」
さ「いやよー(小声)」
私「シーチキンにする?きゅうりにする?」
さ「やーよー(小声)」
私「自分で座ってしてみる?」
さ「さのちゃんしないのー(小声)」
結局、全て私が作りました。
その後も大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんが話しかけてくれますが、
大学生「お名前何ていうの?」
さ「ちらない(小声)」
大学生「かわいいねー何歳なの?」
さ「(無視)」
さのかちゃんは心を閉ざし、私の元から離れようともしません。
ずっとモジモジしていたさのかちゃんでしたが、ある瞬間ムクリと立ち上がりました。
よく見るとさのかちゃんの目には光が戻り、母譲りの力強い眼光で一点を見つめていました。
さのかちゃんの見つめる先にお菓子があったのです。